植物由来樹脂に耐熱性を持たせる「結晶化の技」をもっています。
2つの方法を用いる「結晶化」の技で、今後は製品を結晶化させて耐熱性を持たせる業務を中心に請負います。
PLA製品の廃棄時に、「土に還らせる」技をもっています。
ある一定の条件下で微生物を操りPLA製品を生分解させ堆肥にします。栄養分に富んだ堆肥をご提供致します。
大量に生産する技をもっています。
日本国内、海外の仲間の成形業者との連携で、大量生産が可能です。
製品を海外に展開する技をもっています。
海外展開のご相談に応じます。海外では、東南アジア、東インド、ヨーロッパ、中東、アフリカが主戦場です。
樹脂や技術に関するコンサルティングの技をもっています。
PLAやリサイクルペット等に樹脂変更されたい方に、経験に裏打ちされたアドバイスができます。
バングラデシュ送出し機関の日本の窓口です。
バングラデシュ人技能実習生、特定技能人材、高度人材のご紹介を致します。
PLA樹脂は、サトウキビの搾りかすやトウモロコシの非可食部分からできた植物由来プラスチック素材で、Poly-LacticAcid(ポリ乳酸)という、デンプンを乳酸発酵してできた樹脂です。地球温暖化や石油資源の枯渇、マイクロプラスチックやプラスチックごみ問題という近年の環境意識の高まりから、石油由来のプラスチックに代わる存在として作られました。
植物由来のため、安心・安全で誤って口に入れても害はなく、一定の条件下で生分解して「土に還」ります。また、焼却しても有害な物質は出ず、二酸化炭素と水になります。ここで排出される二酸化炭素は、サトウキビの成育過程で大気中から吸収したものですから、カーボンニュートラルが実現できていることになります。ここが良いところで、PLA製品の廃棄には、「焼却」が最適であると思う理由はここにあります。焼却すれば実物は残りませんし、温室効果ガスである二酸化炭素も増えないことになります。
また、耐候性、耐油性、耐薬品性に富んでおり、酸・アルカリにも強く、表面にも傷がつきにくい特徴をもっており、そのため抗菌性、撥水性にも富んでいる植物由来の大変優れた樹脂と言えます。では、何故製品の普及に至らなかったのか。その唯一の欠点は、「耐熱性」にあります。PLA製品は、通常約55℃で変形しますので、熱湯など高温のものへの利用は不向きとされてきました。勿論、PLAに添加剤などを配合すれば耐熱性を確保することはできますが、配合した段階で安全性はなくなり、加水分解を誘発し製品自体が脆くなる可能性が高くなります。また、これでは完全に生分解もしませんし、最終的には環境問題にとどまらず、健康被害につながるマイクロプラスチックになる運命を辿ります。
我々は、この点に注目し純度100%PLAの耐熱化の研究を重ね、このたび約150℃までの耐熱性を確保することに成功しました。プラスチックごみをこれ以上増やさず、温室効果ガスを削減するには、我々に賛同するプラスチック販売業者や成形業者の協力は必須です。その業者の方々と手を組み、彼らの商品ラインアップにPLA製品を1つ増やすことで、商売の安定、事業の活性化、風評アップを実現でき、先細りになるであろうプラスチック業界に新風を吹き込むことができると考えております。
「新しい価値をもったプラスチック産業の創設」、一緒に取り組もうではありませんか!
・ トウモロコシの非可食部分やサトウキビの搾りかすから抽出したデンプンに含まれる乳酸を、さらに加熱脱水・重合させポリ乳酸を生成します。これを加熱分解してラクチドを生成し、再度ラクチドを結合させることでPLA樹脂を生成します。
・ 植物由来のため、植物の育成過程において二酸化炭素を吸収しており、製品廃棄時に焼却すると二酸化炭素は排出しますが、結果的に大気中の二酸化炭素量は増えず、ここでカーボンニュートラルになります。
・ 製品を堆肥中に廃棄すれば、一定の条件のもとに二酸化炭素と水に生分解され、「土に還る」ことになります。 ただ、これは100%のPLA製品に限ります。耐熱性を期待して添加剤などを配合すれば、配合した段階で安全性はなくなり、加水分解をして製品自体が脆くなる可能性が高くなります。 また、燃やすと有害な物質が出る可能性もあり、堆肥中に廃棄してもこれでは完全に生分解しません。更に、配合した段階で他の素材に変わってしまうため、リサイクルにも向かないことになります。
PLAは、植物のデンプンが主成分です。 魚の養殖場では、餌として使用されている程ですから、誤って口にしても害はなく、しかも使用後は食品残渣と一緒に廃棄すれば微生物が分解し、ボロボロになって土に戻るといった優れた原料です。
ただ、何度も申し上げ恐縮ですが、PLAは製品にすると耐熱性に問題があり、50℃くらいになると変形する弱点がありました。 実際、100%PLAでできたクリアファイルを、夏に車中に放置すると変形しますし、同じくクリーニング店用のワイシャツハンガーは、熱に服の重量も加わり、変形するスピードも速かった結果も出ております。
そこで、この100%PLAに耐熱性をもたせられないか。 私たちはそう考え、弊社会長が中心となって研究を重ねた結果、この度100%PLA樹脂の耐熱温度を約150℃までの間で、用途に合わせ自由に設定できる技術を開発しました。 自由に設定できると言うのは、例えばお茶を入れるコップならば、何も150℃の耐熱性をもたせなくとも、100℃に耐えれれば問題ない訳です。 その分製造コストを下げる事ができるという訳です。
150℃というと、つまり食品容器であれば電子レンジを用いて加熱することも可能ですし、無造作に真夏の直射日光の下に置いても変形のおそれがないと言う事です。 ただ、これはPLA100%でなければ、意味がありません。 添加剤や無機物を混入させたものは、結局人体に、地球環境に有害なものとなります。
我々は、「100%pure PLAの結晶化」に拘り、バイオマスプラスチックの王道を行きたいと考えております。 環境に優しくても、利便性がなければ普及が遅れ海洋プラスチック問題の解決にはなりません。 私たちは「環境への配慮」と「使いやすさ」どちらにも妥協しない品質を求め、これからもより良い原料、製品製造の研究を続けてまいります。
PETボトルを回収し、分解・精製することで完全に原料レベルにまで戻し、再び成形してプラスチックを製造する製造技術。 PETは、ポリエチレンテレフタラートといる石油由来のプラスチックですが、原料にまで戻してから新たに成形することで、バージン原料(通常の原料)に勝るとも劣らない性質を持たせることができます。
清潔でしかも安全、耐衝撃性もあり、成形後のプラスチック特有の匂いもなく、弊社結晶化技術により耐熱性を250℃まで確保することができます。
PLAとは異なり生分解性ではありませんが、海洋プラスチック問題解決の3RにおいてのRecycleには最適な原料です。
耐熱性がPLAのそれを超える製品として、PLA製品とセットにて幅広い消費者のニーズに応えてゆきたいと考えています。